Milindaの書斎

読んだこと、考えたことなどを書き留めます。外国語はたまに。

Composition 106 山口真由


久しぶりに日本語→英語をやってみます。せっかく有料の英語校正アプリを入れているわけだから、使わないともったいないですし(貧乏性)。

山口真由『天才とは努力を続けられる人のことであり、それには方法論がある』扶桑社新書版 p6-8

「頑張れ」と言われて、「頑張ろう」と決意しても、まず何から手をつけたらいいのかわからないことはありませんか? だから、私は「頑張ること=○○すること」であると、自分なりに示したいと思っていました。
 本書で私は、「努力とは継続・反復することである」と述べました。読み返してみて、改めて「努力すること=繰り返すこと」「努力すること=続けること」「努力すること=自分に少しの負荷をかけること」だと確信しました。
 しかし、読んでくださった方から、「どうして繰り返すことができるんですか? 私はつらくてたまりません」と聞かれることが多々ありました。この問いに答えを出そうと、私はずっと腐心してきたのです。しかし、最近になって気づいたことがあります*1。そう仰る方は、実際にはまだ「繰り返し」を始めてすらいないことが多いということに*2。始める前から、なんとなくのイメージで「つらそう」と思っているようなのです。本当に「繰り返すこと」が苦痛の原因ですか? 何か違う胸のつっかえをカモフラージュしていませんか?
 私自身がつらいと思うのは、「繰り返すこと」自体ではありません。しなければならないことがあるのに、手をつけずにずるずると先延ばしにしてしまったときのうしろめたさ。初めは順調に伸びていた成績が、突然上がらなくなったときのもどかしさ。これが私にとって最もつらいこと。そしてそれらはむしろ、「繰り返すこと」によって解決されるのです。
 とにかくまずは手をつけてください。信じられないくらい気が楽になります。絶対にやめずに続けてください。どれほどのスランプに落ち込んでも、手を動かし続ければいつかは抜け出せます。そのとき世界が開けるのです。
 努力を始めてすらいないという反省、努力をやめてしまったという後悔――これを「繰り返すことがつらい」にすり替えてはいませんか? 一生を反省と後悔で過ごすなんて、私にはとても耐えられない。だからこそ、たったひとつのことをやり続けるという単純な習慣、まずはこれを始めてみませんか?

Some people may say to you, "Work hard!" However, it is not always clear what working hard means. Therefore I have desired to define, in my way, what making efforts is.
I explained my conclusion in the first version of this book. In short, "To make efforts is to continue and to repeat. " I reread my manuscript to edit small-sized paperback version and got more convinced my thought about efforts is valid. Effort means repetition, continuation, and loading on myself to the right degree. That's all.
But yet, many readers have asked me, "Why can you repeat your practice? It's too tough for me to do so." I have struggled to reply to this question for a long time and noticed a critical fact just of late. In most cases, the people who say, "Repetition is heavy," don't even start their action. They are preoccupied with the unfounded idea, "Effort is difficult for me," before performing. Is it the real cause that you don't start making an effort? Is repetition really painful? You camouflage the other negative emotion concerning yourself, don't you?
I never feel repetition itself is suffering for me. What torment me most are the following two things. The one is the sense of sin that comes to me when I put off something to do. Another one is impatience I have when my advance is hitting the ceiling. Now, I want to stress my opinion; repetition doesn't torture me but resolves the worst two things mentioned above.
So I encourage you; start work on, anyhow, at first. If you begin making your effort, your mind is released from gloominess and relieved unbelievably. Never give up repetition. Whatever terrible slump seizes you, you can eventually overcome it if only you keep trying your mission. Such an experience will lead you to a new stage of life.
Then, introspect yourself. You may persuade yourself, "Repetition is sore," to disguise the other negative emotions ― for example, remorse you have not started making your effort yet, or regret you abandoned your endeavor. If I were you, it would be unbearable to waste my lifetime holding remorse and regret. You are really the same as me, aren't you? At the outset, why don't you get into a simple custom you continue something only one?

※リーダビリティ・スコアは69。アプリ曰く14歳くらいから読める英文。


【雑感】
日本語→英語の練習は半月ぐらいやらなかったのですが、そんなにリーダビリティ・スコアが落ちていないのでほっとしています。まあ、文法のミスはけっこうありましたけど…(笑)

山口真由さんは、華々しい経歴と「教科書7回読み」等の勉強法で有名な方です。ググればすぐ出ると思います。
引用したのは新書版まえがきの一部で、具体的なノウハウ以前の「心がまえ」を説いています。けっこう耳に痛いですね。

一度やってみた上で「辛かったのでやめました」というなら、それはその人の選択ですから、他人がとやかく言うものではないと思います。人による向き不向きもあります。
しかし、口で「あれがやりたい、こうなりたい」と言いながら何も始めないタイプの人間も、世の中にはけっこういるものです。そういう人たちは、やはり何かを別の何かにすり替えているのでしょう。「始めない理由」の部分にすり替えがあるのか、それ以前に「こうしたい」と希望を語る部分がすでに何かのすり替えなのか、分かりませんが……

*1:後ろの文と呼応させるなら「気づきました」のほうがいいのでは。

*2:「こと~こと」の連続は、気にしない人もいるが私は気になる。それから、前の文と呼応させるなら「多いのです」「多かったのです」のほうがいいのでは。