Milindaの書斎

母国語と外国語を行ったり来たりしながら、自分なりに「書くこと」を追求したいと思います。

Composition 101 プロ倫


前回の続きからです。とりあえずイントロダクションはすべて訳したいと思っています。その後は慣れに応じて、数ページごとに重要な記述を訳す、という感じでいくつもりです。

Where capitalistic acquisition is rationally pursued, the corresponding action is adjusted to calculations in terms of capital.
This means that the action is adapted to a systematic utilization of goods or personal services as means of acquisition in such a way that, at the close of a business period, the balance of the enterprise in money assets (or, in the case of a continuous enterprise, the periodically estimated money value of assets) exceeds the capital, i.e. the estimated value of the material means of production used for acquisition in exchange.
It makes no difference whether it involves a quantity of goods entrusted in natura to a traveling merchant, the proceeds of which may consist in other goods in natura acquired by trade, or whether it involves a manufacturing enterprise, the assets of which consist of buildings, machinery, cash, raw materials, partly and wholly manufactured goods, which are balanced against liabilities.

(拙訳)
 資本主義においては利潤の獲得が合理的に追求される。そこでは企業の一連の活動が、資本に関する計算によって調整されている。
 これは次のことを意味する。企業の活動は、利潤獲得の手段としての、モノやサービスの体系的な利用に適合している。営業期の終わりに、その企業のバランスシート上の資産は、資本より大きくなっている*1。それは資産(生産の物的手段)が交換による利潤獲得に使われたからである。
 行商人に販売を委託する場合でも、大規模な製造業の場合でも、この仕組みには違いがない。どちらにせよ、本質は交換によって別の商品を獲得し続けることである。企業の資産は建物、工業機械、現金、原料、仕掛品と製品などで構成され、負債と対になる形でバランスシートに載る。
※毎度のことですが、自由に訳しているので正確さは保証できません。


【雑感】
今回の話は社会学というより簿記です。「資と資の違いって何だよ?」と思った方もいるかもしれません。
要するに、元手(資本)を何か(資産)に変えて、その何かを金銭と交換する(売る)ことで元手を増やし、また元手を何かに変えて売りに出し……というサイクルを繰り返すのが資本主義における企業なのです。

で、ウェーバーは例によって「これが西洋で高度に発達したのはなぜか?(複式簿記に似たものはイスラム圏、中国、日本などにあったにせよ)」と追求していきたいのだと思います。読み進めてみないと分からないけど。

……簿記は過去にけっこう勉強したのですが、「分かりやすく」かつ「理論的に正しく」説明しろと言われたら自信がありません(笑)
興味を持たれた方は「資産 資本 違い」や「正常営業循環」などで検索してみてください。

*1:小さくなる(損失が出る)場合もあるが。