Milindaの書斎

母国語と外国語を行ったり来たりしながら、自分なりに「書くこと」を追求したいと思います。

Composition 98 今日も今日とてプロ倫


前回の続きからです。ちなみに、いま読んでいる章には「AUTHOR'S INTRODUCTION」という見出しが付いています。ウェーバー自身による内容紹介のようです。手元にある岩波文庫(改訳第31刷)では訳されていません。

Organization of political and social groups in feudal classes has been common.
But even the feudal state (note 1) of rex et regnum in the Western sense has only been known to our culture.
Even more are parliaments of periodically elected representatives, with government by demagogues and party leaders as ministers responsible to the parliaments, peculiar to us, also there have, of course, been parties, in the sense of organizations for exerting influence and gaining control of political power, all over the world.
In fact, the State itself, in the sense of a political association with a rational, written constitution, rationally ordained law, and an administration bound to rational rules or laws, administered by trained officials, is known, in this combination of characteristics, only in the Occident, despite all other approaches to it.

TRNSLATOR'S NOTE;
1. Ständestaat. The term refers to the late form taken by feudalism in Europe in its transition to absolute monarchy.

※見やすさを考えて1センテンスごとに改行しています

(拙訳)
 封建的な支配階級による政治的・社会的な組織は、世界に共通のものだ。
 しかし身分制国家(英訳注1)の王と王国は西洋にしか見られない。
 さらには議院内閣制や政党も、西洋に特有のものだ。※長いセンテンスだけどふわっと訳しました。
 実のところ、「国家」は西洋にしかない。似たようなものは他のすべての地域にあるけれども。ここでいう国家とは、次のような特徴を組み合わせたものである。

  • 合理的な成文憲法
  • 合理的に定められた法律
  • 合理的なルールや法の下での統治
  • 訓練された官僚たちによる管理

英訳注:
1. ドイツ語ではStändestaat。ヨーロッパにおける後期の封建制を表す言葉。絶対王政へ移り変わる時期に当たる。
※この訳注というのはドイツ語から英語に訳した人(T. パーソンズ)による注です。


【雑感】
何回「合理的」って言うんだよ、もう分かったよ、という感じの文章ですね(笑)
すでに繰り返し書いていますが、ウェーバーは別に西洋中心主義者だったわけではないと思います。ただ「合理性とは何か? なぜそれが自分たちの文明でだけ発達しているのか?」を突き詰めて考えようとしているのです。