Milindaの書斎

母国語と外国語を行ったり来たりしながら、自分なりに「書くこと」を追求したいと思います。

Compositon 97 今日もプロ倫

引き続き『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』の英訳版を読んでいきます。
まだ始めたばかりなので「読んでは訳し、読んでは訳し」という具合ですが、慣れてきたら数ページに1パラグラフくらいの割合で訳すようにしていきたいと思っています。そのペースに乗れたらだいたい2ヶ月くらいで読みきれるはずです(皮算用)。

There was printing in China. But a printed literature, designed only for print and only possible through it, and, above all, the Press and periodicals, have appeared only in the Occident.
Institutions of higher education of all possible types, even some superficially similar to our universities, or at least academies, have existed (China, Islam).
But a rational, systematic, and specialized pursuit of science, with trained and specialized personnel, has only existed in the West in a sense at all approaching its present dominant place in our culture.
Above all is this true of the trained official, the pillar of both the modern State and of the economic life of the West.
He forms a type of which there have heretofore only been suggestions, which have never remotely approached its present importance for the social order.
Of course the official, even the specialized official, is a very old constituent of the most various societies.
But no country and no age has ever experienced, in the same sense as the modern Occident, the absolute and complete dependence of its whole existence, of the political, technical, and economic conditions of its life, on a specially trained organization of officials.
The most important functions of the everyday life of society, have come to be in the hands of technically, commercially, and above all legally trained government officials.

※見やすさを考えて1センテンスごとに改行した。

(拙訳)
 中国には印刷術があった。しかし印刷された文献、最初から印刷することだけを考えて作られ、刊本という形でのみ利用可能な文献、とりわけ出版社や雑誌、そういったものは西洋にしか見られない。
 あらゆるタイプの高等教育機関は中国やイスラム圏にもあった。少なくとも専門学校に当たるものはあったし、表面的には今日の大学に似ているものさえあった。
 しかし合理的で、体系的で、専門化された科学研究、よく訓練された専門家たち、そうしたものは西洋にしかない。現在の西洋文化においては高等教育機関が支配的な地位にあるが、それに近いものは他の文化圏にはない。
 以上のことは官僚についても当てはまる。官僚は西洋の近代国家や経済を支える柱だ。
 官僚には類型がある。以前の類型は「官僚は提案しかしない」というものだった。それは今日の類型にはおよそほど遠い。今日の官僚は社会秩序に対して重要な役割を負っている。
※↑この段落は訳に自信がありません。
 もちろん役人というものは、すべての多様な社会に古くからある構成要素だ。専門化された役人だって西洋以外の社会にいただろう。
 しかしどんな時代のどんな国も、近代西洋と同じ経験をしたことはない。国や社会の全体が、それがあるための政治的・技術的・経済的な条件が、高度な訓練を受けた官僚の組織に、絶対的かつ完全に依存しているという経験を。
 日常的な社会生活におけるもっとも重要な機能が、技術的にも、営利的にも、そして何よりも法的にも、官僚の統治組織の手に握られるようになったのだ。


【雑感】
話が官僚制に移ってきました。ウェーバー社会学の主要なテーマですね。