Milindaの書斎

母国語と外国語を行ったり来たりしながら、自分なりに「書くこと」を追求したいと思います。

Composition 93 プロ倫(英語からの重訳)


たまには英語→日本語の翻訳もやってみましょう。取り上げるのは『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』です。

Weber, Max. The Protestant Ethic and the Spirit of Capitalism
Translated by Talcott Parsons

A product of modern European civilization, studying any problem of universal history, is bound to ask himself to what combination of circumstances the fact should be attribute that in Western civilization, and in Western civilization only, cultural phenomena appeared which (as we like to think) lie in a line of development having universal significance and value.
Only in the West does science exist at a stage of development which we recognize to-day as valid. Empirical knowledge, reflection on problems of the cosmos and of life, philosophical and theological wisdom of the most profound sort, are not confined to it, though in the case of the last the full development of a systematic theology must be credited to Christianity under the influence of Hellenism, since there were only fragments in Islam and in a few Indian sects. In short, knowledge and observation of great refinement have existed elsewhere, above all in India, China, Babylonia, Egypt. But in Babylonia and elsewhere astronomy lacked―which makes its development all the more astounding―the mathematical foundation which it first received from the Greeks.

(拙訳)
 普遍的な人類史を研究するなら、どうしても近代西洋文明は一つの問いに突き当たるだろう。どんな問いかというと、「西洋文明でのみ普遍的な価値観の発展が見られるが、その原因は何に帰せられるか」というものだ。
 西洋の科学のみ、今日の私たちが有効だと認めるような段階まで発達している。
 経験的な知識、宇宙や生命に関する随想、最も深遠なレベルの哲学的・神学的知性、そういったものは西洋に限らずあった。ただ、神学を高度に発達させたことは、ヘレニズムの影響を受けたキリスト教の名誉とすべきだけど。他にはインドのいくらかの宗派やイスラムにその断片があっただけなのだから。
 話を戻す。手短に言うと、知識と観察の高度な洗練はどこでも見られた。インドでも、中国でも、バビロニアやエジプトでもだ。
 しかしバビロニアやその他の地域の宇宙観には欠けているものがあった。何かというと、数学的な基礎づけだ。それは西洋をいっそう驚異的に発展させるものであり、最初はギリシャから受け継がれた。


【雑感】
複雑すぎる英文ですね。試しに Grammarly に放りこんでみたところ、リーダビリティ・スコアは驚愕の21点となりました。私の最低記録が30点ですから、こんなに低い数字はいままでに見たことがありません。

なぜこれほど読みにくいのかというと、理由は2つ考えられると思います。1つはウェーバーによるドイツ語原文がそもそも難解であるということ。もう1つは100年近く前に書かれた英文であるということです(パーソンズがこの本をドイツ語から英語に訳したのは1930年)。

もちろん私の英語力ではこんなものをスラスラとは読めません。とりあえず英文の1センテンスを日本語訳の1パラグラフとして、ふわっと訳しています。逐語訳は無理でした。

以下、気づいたこと。

  • 「of + 名詞」の多用は日本語の直訳っぽいからやめた方がいいのかなと思ってたけど、ネイティブでも乱発するんだね。すでに別言語から英語への翻訳だからなのか。
  • 文頭に But が来てる箇所があるけど、いいんですかね?


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