Milindaの書斎

読んだこと、考えたことなどを書き留めます。外国語はたまに。

Composition 86 山川世界史

『改訂版 詳説世界史』p1より。

 われわれ人間の営みは、個人や家についても、国家や世界や文化に関しても、時の流れとともに変化する歴史のなかで理解することが大切である。世界全体が急速に変動している現代に生きているわれわれは、世界史をよく把握して、そのなかで人類があゆんできた発展の道筋をたどると同時に、変化をのりこえて生き続けていく大きな力や原理に注目し、また、ことなった伝統と特色をそなえた多くの文化や国家や個人が、相ならんで活動する姿を理解しながら、未来にむかってあたらしい道をひらいていかなければならない。
 高等学校の世界史学習がめざしているのは、現代世界が歴史的に形成されていく過程を知り、世界の各文化圏の特色を理解し、文化の多様性や複合性や相互交流を広い視野から考察して歴史的思考力を培うことにある。それは国際社会に生きる日本人としての自覚を持つために、またその資質を備えるために不可欠なのである。われわれは小・中学校の歴史の学習で、またテレビ・ラジオ・新聞・雑誌などを通じて色々な歴史的知識を与えられているが、高等学校の世界史として大切なのは、それらを含めて全体をまとまった形で理解することであり、また日本史を世界史のなかにおいて考えることである。

We need to interpret human activities in the historical context changing with time. The circumstance mentioned above applies to a broad scope, namely, from an individual to the world. Today the whole global world is varying rapidly, so we have to grasp the stream of world history and learn four things. First, we must trace how human beings have developed civilizations. Second, we must perceive the great principle which enables us to overcome a cataclysmic. Third, we must understand that various people and nations can coexist despite different characteristics and traditions. Last, we must open up our future, referring to the past.
In the 10th to 12th grade, teachers require students the three fruits. The first one is to know the process this contemporary world has formed. Second, students must understand the features of each cultural area. The last one is to cultivate historic thinking ability. Students can get the faculty through the considerations of cultural diversity and interpenetration from a wide mental horizon. The above three are essential for us to have the consciousness and capacity of a global person. It is crucial that students integrate the fragments of historical knowledge given by many media and education in the 1st to 9th grade. Besides, students should set Japanese history from the perspective of world history.

※リーダビリティ・スコアは51。アプリ曰く15歳くらいから読める文章。スコアが60から70あると英語話者の80%が読めるはずなので、そこを目標にしましょう、とのこと。そんなこと言われたって原文が回りくどい文章なんだよぉ。


【雑感】
これは私が引っ張り出してきた学生時代の教科書に書いてあることです。最新版の山川教科書には違う序文が書いてあるかもしれません。でも内容に大差はないでしょう。

引用文の文体は、お役所風の大仰なものです(山川出版社は役所じゃないけど)。以前に訳した漢検協会の文章を思い出します。
しかし、内容的にはいいことを言っていると思います。私たちが歴史や地理を学ぶ意義とは、「自分たちの当たり前が当たり前でないと知ること」「時代や地域が変われば当たり前が当たり前でなくなると知ること」に尽きます。私もどちらかといえば「他人の当たり前」が分からないタイプの人間ですが、それでも「他人の当たり前を理解しよう」という姿勢をなくしてはいけないと思うのです。

引用文の内容に加えて、私なりに学生にアドバイスするなら「世界の歴史を知ることがゴールではないよ。学んだことを英語で世界に発信できたほうがいいよ」ということでしょうか。

最近、世界史も教えることになったので学び直したいのですが、なかなか時間がありません(この年齢に合った学び方も分からない笑)。大人たちが若者に「勉強できるうちにしておけよ」と言うのは真実なんですよね。言う側になってから実感します……