Milindaの書斎

読んだこと、考えたことなどを書き留めます。外国語はたまに。

Composition 64 パラグラフで書く

放送大学の島内先生の話は何度かしましたが、滝浦先生にもかなりお世話になっています。といっても会ったことはないんだけどね、画面の向こうにいるんだから。今回は滝浦先生のテキストを取り上げてみましょう。

滝浦真人ほか編『日本語アカデミックライティング』
第8章「パラグラフで書く」p123

 ではここで、パラグラフの内部構造を確認しておこう。パラグラフは、そこの内容を最も要約的に表す文――「トピック・センテンス(訳語は中心文、主題文、主文など)」と呼ばれる――と、それを言い換えたり説明したりそこから何かを導いたりする文――「サポート・センテンス(訳語は支持文、補助文など)」と呼ばれる――によって構成される。小さな結論を導き出すような形で「コンクルーディング・センテンス(結論文)」が加わることもある。パラグラフはいくつかの文の集まりであることになるが、先にも述べたように、それらをただ置いただけでは“まとまり”にならない。文と文の間の“つながり”が全体をまとめ上げるので、接続語や内容的・表現的呼応などによる接続関係に注意を払う必要がある。

Now let us learn the internal structure of a paragraph. A paragraph consists of a topic sentence and some support sentences. It is a topic sentence that represents an essential point of the paragraph. We use a support sentence to paraphrase a topic sentence, add more explanation, or expand the logic. Besides, a concluding sentence lies at the end of the paragraph in some cases. A paragraph is the continuum of some sentences, but, as mentioned above, it is different from just a lineup. The word 'continuum' implies the connection of each sentence. Therefore, when we read a paragraph, we should pay attention to conjunctions and concords in content or rhetoric.

(Readability score: 58)


【雑感】
私が思うに、文章の極意とは「1つの段落をしっかり書くこと」に尽きます。トピック・センテンスとサポート・センテンスを意識してきちんとパラグラフを組み立てることができれば、あとはそれを繰り返すだけで及第点の文章は書けます。
これは「小さなことからコツコツやろう」という精神論ではなく、技術的・原理的な話です。文章というものは要素(例えば文)と全体(例えばパラグラフ)の関係がいくつも入れ子になることで成立しているのだから、その関係を押さえない限り、いくら単語を知っていたって書けません。逆に言えば、要素と全体の関係を押さえられればある程度は書けるはずなのです。
個人的には、どんなジャンルの文章にもこの原理が当てはまると考えています。例えば小説は実用文と違ってかなり多様な文体を許容します。しかしどんな文体を選ぶにせよ、書き手はきちんと論旨を整理していなければいけません。でないと最後まで書ききることができないし、書ききれても読み手に意味が伝わりません。その事情は実用文と何も変わらないのです。ではどうすれば論旨が整理できるのかといえば、やはり一つ一つのパラグラフの構造を意識して書いていくのが一番だと思います。