Milindaの書斎

母国語と外国語を行ったり来たりしながら、自分なりに「書くこと」を追求したいと思います。

家庭教師にもピンからキリまでありまして


 どの世界でもそうなのだろうが、教育産業にも筋のいい会社と悪い会社がある。家庭教師は本当にピンからキリまである。どうやったら両者を見分けられるのだろうか。いい会社を見つける方法はないのだろうか。
 私の知る限り、筋のいいところを確実に見つけるコツなどない。子どもにとってのいい先生に出会えるかどうかは、極言すれば運だ。しかし筋の悪いところを見分ける方法はある。

 まずは、家庭教師紹介との抱き合わせで高額な教材を販売をしていないかに注意するとよい。
「高額な」というのがポイントだ。教材の販売はどの業者でも大なり小なりやっているが、中には法外な値段を取るところがある。市販の問題集と内容が変わらないものを「○教科セットで○十万円」というふざけた価格設定で売りつけていたりする。そんなものを勧めてくる業者は絶対にやめておきなさい。本屋さんにあるものを買えば10分の1以下の出費で済むのだから。

 それから、勉強ができない子専門に教えています、というところも地雷だ。本当にできない子の指導を専門にするなら、よっぽどのスキルと経験が要る。発達心理等々の知識も要るだろう。そんな専門家がちょっとの研修で育成できるわけあるか。ちょっとの月謝で雇えるわけあるか。どうせ派遣されてくるのはエキスパートどころかバイトだ。やめておきなさい。

 悲しいかな、残念な親御さん、微妙な親御さんほどインチキ業者に引っかかる。そしてカモにされていることに気づいていない。
 そういう親は、自分には何の教養もないし、知育環境を作るという発想もない(先立つものがなくて作れないのかもしれないが)。そのくせ家庭教師にはあれこれ口出ししてくる。やたらと指導の様子を見張りたがる。そんなことをする労力があるなら、少しでも子どもと向き合って「なぜ勉強するの? 将来はどうなりたいの?」と話し合いなさい。なけなしの金をインチキ教材に突っ込むくらいなら、辞典類・図鑑類と読み物でも買い与えてやりなさい。

 反対に、裕福な親御さん、高学歴な親御さんは態度に余裕がある。明らかに我々より優秀そうな方であっても、すべてを任せてくださる。知育環境だけ作って、あとは口出しをしない。やりやすいこと、この上ない。むしろこちら側が「え? そんなに簡単に信用してくれるの?」と心配になるくらいだ。
 
 まあ、これまでに色んなご家庭を見られたことは本当にいい勉強になった。

 話は逸れるが、あなたが家庭教師として働いている場合のいいセンター・悪いセンターの見分け方も教えよう。
 親身になって相談に乗ってくれるかどうかを見るといい。それだけだ。シンプルだが、この基準が一番だと思う。
 どんな家庭教師センターだって、口では「困ったことがあったら相談してください」と言う。筋のいいセンターなら、何かが起きたら本当に相談に乗ってくれる。筋の悪いセンターだと、教師を生徒に紹介したら後はほったらかしだ。どんなひどい生徒や保護者に当たっても、どんなトラブルが起こっても、何の対応もしてくれない。
 こういう筋の悪いセンターは、上に述べた高額教材の販売をやっているところが多い。カモから金を巻き上げれば十分な利益が出せるから、後はどうなろうと知らん、紹介先でどんなトラブルが起きてどんな悪評が立ってもヘッチャラ、また次のカモを探せばいいし……ということなのだろう。
 そんなセンターはさっさと辞めてしまうに限る。我慢して居続けてもストレスが大きくなるだけだ。あるいは、トラブルの責任を負わされるだけだ。どうせ相手はお天道様に顔向けできないインチキ業者なのだから、最悪の場合はバックれてしまいなさい。