Milindaの書斎

読んだこと、考えたことなどを書き留めます。外国語はたまに。

読書TILその1


日本古代文学入門

日本古代文学入門

日本古代文学入門

※自分の印象に残った箇所であって、必ずしも著者が伝えたかったこととは限りません。
※あくまで「読み終えた箇所までのまとめ」です。通読しての感想ではありません。

  • ガリの最初にやるのは招魂の儀。そこで死者の魂を呼び戻せないと確認してから鎮魂の儀に移る。

(コメント)いきなり鎮魂をするわけではない、ということ。死をいったん受け止めるための時間が必要なのだろう。

  • 古代人にとって死とは抽象的概念ではなかった。「肉体の腐敗」という極めて具体的なイメージを伴っていた。例:黄泉の国におけるイザナミ
  • ヨモツシコメの「シコ」には醜という字を当てているが、みにくいというよりは力強いという意味合い。お相撲さんの四股と語源的には同じだとか。
  • 「うつしき青人草」の解釈。語順通り厳密に訳すなら「草のような人」ではなく「人のような草」である。ここから古代の人間観がうかがえる、と著者は言う。人間がどんどん増えていくことと、草がどんどん生えてくることを重ねて見ていたようだ。

(コメント)いちいち「雑草魂」とか言って苦労人アピールするのはおやめなさい。人類みな雑草なのだから。
(コメント)西洋人も「考える葦」などと言っていたりする。

  • また、草は時が来たら枯れる。それと同じように人間にも寿命があるのだ、と考えることで死を受容していたのではないか、とのこと。
  • 古事記における黄泉の国は「死後の世界」としては少し記述が貧困。黄泉の国とは別に死後のユートピアにあたるものが信じられていたのではないか、とのこと。



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