Milindaの書斎

読んだこと、考えたことなどを書き留めます。外国語はたまに。

読書

読みました 8 歴史の終わり

フランシス・フクヤマ『歴史の終わり』を読みました。知的生き方文庫の下巻です。ちょっと、議論が拡散したまま終わっているという印象ですね。締めの一文が われわれは最後の最後までその(引用者注:歴史の)成り行きを知ることはできないのである。 とな…

読みました 7

記事名を「蔵書整理」から「読みました」に変えることにします。 赤月カケヤ『キミとは致命的なズレがある』を読みました。 自分の中では「最近買ったラノベ 」だったんですが、2011年刊行だから10年前ですね笑キミとは致命的なズレがある (ガガガ文庫)作者:…

蔵書整理 6 歴史の終わり

フランシス・フクヤマ『歴史の終わり』を読みました。知的生き方文庫の中巻です。続きも読もうと思っています。この本をどう評価するかは、結局、人間がもつ「気概」というものをどう評価するかにかかっているのだと思います。フクヤマによると、ホッブズや…

蔵書整理 5 歴史の終わり

フランシス・フクヤマ『歴史の終わり』を読みました。ただし知的生き方文庫の上巻のみです。続きも読もうと思っています。「歴史の終わり」といっても終末論ではなく、すべての政治体制は民主主義に行き着くのではないか、みたいな話です。有名な本なので、…

蔵書整理 4 夢の島

大沢在昌『夢の島』を読みました。600ページほどの大作ですが、簡潔な文章で書かれているので量の割には早く読み終えることができました。これまでに読んだ本の中では、おそらく『天帝のはしたなき果実』に次いで二番目に分厚い小説です。 私はプロットで魅…

蔵書整理 3

平野啓一郎『滴り落ちる時計たちの波紋』の収録作を「初七日」まで読みました。硬めの文章なのでそんなにサクサクとは読めなかったです。ただ、正確な書き方として参考にはなります。平野先生はデビューしたときに「三島由紀夫の再来」といわれましたが、系…

蔵書整理 2

蔵書整理をしていると凄く虚しい気持ちになってきます。 読みきれるはずがないと分かっているのに、どうして過去の自分はこんなに本を買ったのだろう? そんな疑問にとらわれます。答えはおそらく、本を読むこと自体が好きなんじゃなくて「買う自分が好き」…

蔵書整理

蔵書を整理しよう、積読本を消化しよう、と思い立ちました。まあ、いつまで続くか分かりませんけれど。今日は阿部和重『無情の世界』を読みました。 比較的読みやすい文章で書かれているとはいえ、1冊の本を一気に読み切れたのは初めての経験です。記憶力の…

自分用メモ41 短歌・歌謡関係の本

読んだ本の内容をメモしておきます。少し専門的な本なので、私にも読み解けていない箇所があるかもしれません。この続きを読み進められる方はご了承ください。 小松英雄『古典和歌解読』 宮内仁『日本の木遣唄』 関連記事 小松英雄『古典和歌解読』 本書の最…

【読書】僕らはどこにも開かない

私が若い頃のラノベだけど、未読だったものです(初出は2005年)。中二の魂を取り戻すために(?)チョイスしてみました。自分が書く側に回るためには、そうやって魂を取り戻すのが最良の方法だと思うのです。 注)ネタバレには配慮しておりません。僕らはど…

自分用メモ33 「読む」が分からない

過去の記事で、「読む」「書く」「覚える」「解く」の4領域のうち「書く」だけは自分なりの方法が見つかっていない、という話をした。 最近の記事では、「書く」の方法がとうとう見つかったかもしれない、外国語と母国語の両方で訓練すればいいのだ、という…

自分用メモ28

論語の語り口は優れていると思う。論語というと、一方に「ビジネスに活かす」とか言っている人たちがいて、もう一方に「儒教なんて前時代の思想だ!クソだ!」と言う人たちがいる。そういう人たちは置いておくことにして、私は論語の語り口、書きぶりを愛で…

自分用メモ24

過去の記事に「私の系譜は自明でない」とか泣き言を書いたけど、上遠野先生が影響を受けた作品はご自身がインタビューで語っておられるわけで。ユリイカ 2019年4月号のインタビューだけでも 荒木飛呂彦 菊地秀行 『鋼鉄都市』 『ゴッドファーザー』 椎名高志…

自分用メモ21

枕草子の二十五段より。 物羨みし、身の上、嘆き、人の上、言ひ、つゆばかりの事も、懐(ゆか)しがり、聞かまほしがりて、言ひ知らぬをば、怨じ謗り、又、僅かに聞き渡る事をば、我、元より知りたる事の様に、異人(ことひと)にも語り、調べ言ふも、いと、…

自分用メモ16

【私はなぜミリンダと名乗っているのか】What gave me the name of Milinda? You must be a wise reader, so you may recall “Milinda Panha” that is one of the Buddhist texts, or Mirin Dajo who was reputed to be an immortal man. However they don't…

自分用メモ15

枕草子の二十二段より。 騒がしう、時めかしき所に、打ち古めきたる人の、己が徒然と、暇、有るままに、昔覚えて、異なる事無き歌、詠みして、致せたる(は凄まじ)。 【私なりに意訳】 仕事が上手くいってて人との縁にも恵まれている者のところに、昔ちょっ…

12歳たちの伝説

登場人物たちの意識は思いっきり「サヴァイヴ系」なんだけど、あまり陰惨な展開にはなっていない。書き手の技量が高いから暴力やグロや昼ドラがなくても読者を惹きつけられるのだろう(もちろん、児童書だから過激なシーンは書けない、という理由もあるだろ…

自分用メモ12

養和の大飢饉の描写など見ていると、いまの自分はまだまだ物質的に恵まれているのだな感じる。しかし次のくだりを読むと色々と考えさせられる。 若し貧しくして富める家の隣にをるものは、朝夕すぼき姿を恥ぢて、へつらひつゝ出で入る。妻子僮僕のうらやめる…

自分用メモ11

Once there was a fiction writer named Ayagami Tatsuki (綾守竜樹). All his works are categorized pornography, and published with Nijigen Dream Novels that is a minor label and looked down on. Therefore he is obscure, but I like to read his …

自分用メモ10

Although Wang Yangming (王陽明) is well-known as a wise and virtuous person in the history of Confucianism, he said that he had wasted bags of time in his young days on doing five trifle things.They are called "five indulgences" (五溺) : t…

自分用メモ8

放送大学の島内裕子先生をたいへん尊敬しているが、やはり細かい疑問を感じることはある、という話の続き。 筆者はブギーポップが好きだった。 しかし、ただ好きで読んでいるというレベルに過ぎず、ブギーポップの人気の理由や作品性を論じる頭が当時の私に…

自分用メモ7

過去の記事に、私の師匠は放送大学の島内裕子先生だと書いた。先生の担当しておられる『日本文学における古典と近代』のテキストを初めて読んだ時の感動は忘れられない。「こんなに何でも知っている人がいるのか!」素直にそう思った。目からウロコが落ちた…

自分用メモ6

プロジェクト・グーテンベルクで『自負と偏見』を読んでいる、と過去の記事に書いた。 その中に「根気がいつまで続くかは知らない」とも書いた。結局、数日で根気が尽きた。 やはり自分のことは自分が一番よく予想できるというべきか。さすが私(ぉぃ)その…

自分用メモ5

私は能力的にも性格的にも「速く読む」ということができない。昔はできると思っていたが、ある時点でできないことに気づいたのだ。だから「ゆっくり読むことを許してくれる本」を読む。遅読を許す本とは、要するに古典と呼ばれるものだ。もうちょっと具体的…

自分用メモ4

日本語の難しい文章を文節レベルまでバラして読むのと同じように、英語も1語ずつ愚直に読んでいけばいいのかもしれない。 日本語の「文節」という概念は、他言語の「語」に相当するらしいし。 今はプロジェクト・グーテンベルクで『自負と偏見』を少しずつ読…

自分用メモ3

ゆっくり読んでいる本は、いずれ読みきれる。内容がよく理解でき、記憶にも残るからだ。だから途中でやる気を失くすことがない。速く読んでやろうとした本ほど読みきれない。読んだ気になっているだけで内容はほとんど理解できておらず、さっぱり忘れてしま…

読書と勉強は違うなと思う

筆者はかつて「読書」を趣味としていた。読んだ本の感想を熱心に書き留めては、読書メーターに投稿するのが習慣だった。 それから色々あって2018年度の後期から放送大学に入った。筆者にとって約10年ぶりとなる「勉強」の日々だ。 以後、今に至るまでつくづ…

読書TILその1